国際医師も養成「東京医科歯科大学」

スーパーグローバル大学事業トップ型指定の東京医科歯科大学

東京都文京区湯島に本部を置く国立大学、東京医科歯科大学は、日本で初めて設立された官立私学教育機関です。
文部科学省実施のスーパーグローバル大学事業トップ型指定の学校としても知られています。

このスーパーグローバル大学事業というのは、国内外の大学と連携等行い、徹底して国際化を進め世界レベル教育研究を行い、グローバル化へ重点を置く大学に支援するために設立されたものです。
全国の30校程度を指定し、国内大学が国際競争力でもレベル向上を狙います。
グローバルな舞台でも活躍できる人材を育成する事業として注目を集めている取組みです。

このうちのトップ型というのは、世界大学ランキングトップ100を狙う実力を持っている、世界的レベルの研究を行う大学となります。
109件の応募の中で13校が選ばれ、そのうちの1校が東京医科歯科大学です。

東京医科歯科大学の歴史とは

当時東京商科大学、現一橋大学校舎を借りる形で東京高等歯科医学校を設置、その後、お茶の水東京女子高等師範学校跡地に移転します。
1944年に東京医学歯科専門学校と名称を改め、そこに医学部が設置されたのです。
その2年度、旧制東京医科歯学大学を設置、東京医科歯科大学の誕生となります。
その後、歯科材料研究所、医学部付属厚生女子部が医学部付属看護学校に改称され、歯学部付属歯科衛生士学校、さらに翌年に歯学部付属歯科技工士学校も設置され、医学系専門分野を次々に作り、現在の形となっているのです。

QS世界大学ランキング2016をみると、医学部分野において世界101位から150位にランクインし、歯学分野において国内第1位、世界でも第6位と健闘しています。
QS世界大学ランキングというのは、イギリスの大学評価機関、クアクアレリ・シモンズ者が行っている世界大学ランキングです。

東京医科歯科大学の学科と教育理念

ミッションとして知と癒しの匠を想像するとなっています。
教育理念としては、「幅広い教養と豊かな感性を備えた人間性の涵養」「自己問題提起、自己問題解決型の創造的人間の養成」「国際性豊かな医療人の養成」です。

キャンパスは医学部歯学部が湯島キャンパス、1年時が国府台キャンパス、難治疾患研究所、生体材料工学研究所が駿河台キャンパスにあります。
学部は医学部、歯学部で、大学院は医歯学研究科、保健衛生学研究科があります。

卒業後の進路

東京医科歯科大学にはそれぞれ附属病院があるため、卒業後はそのまま附属病院へ勤務する場合が多いです。
しかし、中には附属病院以外に勤務する他、歯科医の場合は親の病院を継いだり、ある程度経験を積んで歯科開業をする場合も少なくありません。

新しく歯科医院を開業する場合は歯科医師としての知識だけではなく、医院の経営のノウハウについても勉強しなければなりません。
開業についての詳しい情報は、自分で調べて情報収集する他、セミナーに参加して知識を培うという方法などがあります。

近年、高齢化が進むにつれて歯科医師の開業状況も日々変化しています。
そうした変化にも柔軟に対応して歯科医師として活躍できるよう、自分の道はきちんと方向性を決めて進みましょう。

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