少人数教育を徹底「一橋大学」

もともと商法講習所、少数での教育を徹底している一橋大学

東京都国立市に本部がある国立大学一橋大学は、元々商法講習所として国内で最も古い社会科学系大学として1875年、森有礼によってつくられた大学です。
森は幕末の時代ロンドン大学で学び、その後初代米国代理公使となりワシントンに滞在したという経歴の持ち主として知られています。

ロンドン大学で学生として学んでいた時にしても、アメリカで公使をしている時にも、実業家、官僚などが政治家に劣る事のない活動をしている事を理解し、また国家が豊かに成長するためには経済の富強、経済人の育成が欠かせない事を理解したのです。
それによって森は経済人の育成や経済不況の国を作るための人材育成として、大学設立を考えたとされています。

建学の精神は産業界の指導者の育成です。
また広く公表されている事はありませんが、イギリス論客のトーマス・カーライルの過去と現在という著書にある「キャプテンズ・オブ・インダストリー」という言葉が事実上の校是とされています。

教育方針として徹底されている少人数教育

全学部入学定員は学年950人今日とされており、開設時代からの卒業生を見ても7万人と大学としては少ない人数です。
一橋大学は現在も少数教育を徹底している大学で、団塊の世代と呼ばれる世代が大学進学を果たした頃には定員が多くなっていますが、それ以降、少数が徹底されています。

この少数教育の特色として、必修となっているゼミナールが特徴的です。
ベビーブームと呼ばれる子供の数が各段に増えた時代でも、一橋大学ゼミの特徴となっている「教師1人に10人前後の学生」をくずさず現代に至っています。

学問以外、全人格的指導を行うということもゼミの大きな特徴で、3年、4年という2年間、通して同じゼミに所属するのです。
イベントや課外レクリエーション等も卒業後の定期的会合等もこのゼミで行わられることが多く、つながり、絆が非常に深いといわれています。

一橋大学の偏差値と学科について

一橋大学の偏差値で最も高いのは、法学部、経済学部、商学部、社会学部いずれも75という数値です。
学部は商学部、経済学部、法学部、社会学部があります。
大学院は経営管理研究科、経済学研究科、法学研究科、社会学研究科、言語社会研究科などです。

戦前より外国人教師を任用するといったグローバルな教育を行ってきたという伝統もあります。
現在も留学生が500名を超えているというところを見ても早くからグローバルを意識した教育が根付いていると考えることができるのです。

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